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福岡刑務所の施設見学

福岡刑務所の歴史

福岡刑務所は、安政年間に筑前桝木屋浜(現 福岡市中央区唐人町)に黒田藩徒刑場を開設​されたことからが始まりです。

明治6年2月廃藩置県による改革で『徒刑場』から『懲役場』と改称されました。

明治16年3月に『福岡県監獄本署』と改称された後、大正11年10月『福岡監獄』から『福​岡刑務所』と改称され、『刑務所』としての運営が始まったものとされています。

(福岡刑務所「施設のしおり」から引用)

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施設の規模

収容定員 約1,600名

敷地面積 約177.724㎡

建物(延)84.140㎡

現在の福岡刑務所

福岡刑務所は、収容定員約1,600名の全国でも有数の大規模施設です。

主に、刑期が10年未満の男子受刑者のうち犯罪傾向の進んでいる者

福岡矯正管区管内の医療重点施設として、専門的な治療を必要とする者を収容するほか

調査センターとして26歳未満で受刑歴のない刑期が1年6月以上の男子受刑者等を

約2ヶ月間収容し、専門的な処遇調査を実施しております。

また、平成10年度より外国人受刑者処遇、さらに平成18年度より

性犯罪再犯防止指導の実施施設にも指定されているのです。


(福岡刑務所「施設のしおり」から引用)

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福岡刑務所でおこなっている指導等

福岡刑務所では受刑者の改善更生及び社会復帰を図るため、改善指導を実施しています。

改善指導といっても、大きく分けて2つあります。

一般改善指導と特別改善指導です。

これらの指導に『どのような違いがあるのか?』と感じた方もいるかと思います。

改善指導の内容は下記をご覧ください。

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一般改善指導

一般改善指導とは全受刑者が対象として実施されており

視聴覚教育やゲストスピーカーによる講話

そして、通信教育や依存回復プログラムなど

社会復帰に向け指導をおこなわれています。

特別改善指導

特別改善指導とは個々の問題に応じた指導を指します。

内容は、薬物依存離脱指導、暴力団離脱指導、性犯罪再犯防止指導など

一人では抜け出すことの困難なところを克服できるよう

自身の犯した罪の理解や自覚を目的とし

自身を見つめ直すための指導がおこなわれています。

(福岡刑務所「施設のしおり」から引用)

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就労支援について

福岡刑務所内でも就労支援を実施しております。

では、就労支援はどのようにおこなわれているのでしょうか。

就労支援の連携機関など詳細についてご説明いたします。

就労支援の流れ

ハローワーク(厚生労働省)

矯正施設(法務省矯正局)

保護観察所(法務省保護局)

〈三機関による連携〉

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就労能力向上に係る指導

☑就労に必要な知識等の習得

☑就労継続に必要な技能の育成

求人企業への応募調整

☑企業とのマッチング

☑就労定着に係る指導、支援

対象者の選定※

☑就労アンケート

☑支援対象者を選定

☑職業的自立への指導

【保護観察所】

・身元保証制度、就労奨励金

【ハローワーク】

・トライアル雇用

・職場適応や定着のための支援

・ナビゲーターによる最終調整

【矯正施設】

・職業訓練

・就労準備指導

・就労支援専門による

 個別面接、指導

【ハローワーク】

・職業相談

・職業講話

・ナビゲーターによる

 個別面接、指導

「福祉」や「居住」と連携した就労支援

※対象別就労支援

一般就労支援

おおむね出所6か月前から所内選考し、その後ハローワークと連携して実施

重点的就労支援

包括的就労支援

就労支援の必要性が高い者に対して、出所時に至るまで継続的な助言指導・支援実施​(おおむね出所1年半前から)

再犯リスクが高く、就労の確保や職場への定着に困難が伴うことが想定される者に対し、​保護官署等と連携して実施(おおむね出所2年前(入所直後)から)

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今回は特別に刑務所の食事を試食させていただきました

受刑者の一日あたり食費は国費により定められており、​現在は500円程度となっています。

この日の、お昼の献立は

(ちゃんぽん・揚げ餃子・お米・りんご)です。

受刑者の食事の量は【身長・体重・作業内容】などで変​わることがあったり、宗教上の食べてはならないものが​ある場合には、しっかりとした対応がされていることを​知ることが出来ました。

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最後に

犯罪には必ず『背景』というものがあり、その『背景』というものを克服することが再犯防止に繋がる​のではないでしょうか。

刑事施設に在所中の受刑者の『背景』は様々です。

また、人間は誰しも大なり小なり罪と隣り合わせでいます。

ですが、刑事施設に入ったことだけが人間の『善悪』を付ける材料になるのは、

どこか違うと思われませんか?

薬物依存・性依存・アルコール・ギャンブル依存など依存症から抜け出すことは一人では出来ません。

しかし、依存症から回復したい・回復して社会で真っ当に生活を送りたいと思っている受刑者が後ろ指​を指されず生活できる社会にしていく為には、沢山の人々の支えが必要です。

官民一体となり【共生社会】が作れる日が来ることを弊社代表も望んでおります。

弊社では、今後も更生保護に尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。


株式会社 カオサポート博多