福岡少年院の施設見学
福岡少年院の歴史
福岡少年院は昭和12年に設置が決定し、昭和13年1月に全国第4番目の少年院として発足しました。
数年の時を経て、初等・中等・特別・医療少年院として指定され昭和52年5月には
生活指導課程・教科教育課程が設置されました。
また、平成11年4月には【育児・実践教室】が開講され、平成30年3月に九州大学法科大学院との
連携を図り始めたのです。
そして、令和4年7月には短期義務教育課程及び短期社会適応課程の設置がなされました。
保護処分の流れ
福岡少年院の対象在院者
第1種及び第5種少年院
社会適応課程Ⅰ(A1)…社会適応上の問題がある者
短期社会適応課程(SA)…早期改善の可能性がある者(中学生以上)
義務教育課程Ⅱ(E2)…義務教育を修了していない者
短期義務教育課程(SE)…早期改善の可能性がある者(中学生)
保護観察復帰指導課程Ⅰ(P1)及び(P2)…保護観察再開に向けた社会適応上の指導を要する者
福岡少年院の朝礼の特徴
母の鐘
課業開始時・終了時に母の鐘を鳴らします。
この鐘は、昭和33年に篤志家の方から寄贈を受けたもので
これを記念とした次の歌碑も当院前庭に建立されています。
若きらの こころ清めて 帰る日を
待つ母も聞け いま鳴る鐘を
平日の標準的な日課
7:00 起床、朝食、役割活動
8:30 学習
9:15 朝礼、職業指導、教科指導
12:00 昼食、余暇時間
13:00 職業指導、教科指導、運動、体育
個別面接、集会活動
17:00 夕食、役割活動
18:00 マインドフルネス
18:15 専門学科、補修教科
19:00 ニュース視聴
19:30 日記記入
20:00 テレビ視聴、余暇時間
21:05 就寝
年間の主な行事
1月 成人式
2月 サッカー大会
3月 中学校卒業証書授与式
4月 花まつり
6月 ソフトボール大会
7月 プール開き
8月 盆法要
9月 水泳記録会
10月 運動会
12月 クリスマス会
最後に
近年の非行少年の多くに境界知能と呼ばれる【グレーゾーン】知能指数に表すとIQ70以上85未満
という知能を持った若者が多いと言われています。
境界知能とは、知能指数(IQ)が【平均的とされる領域】と【知的障害とされる領域】の境界に
位置されることを言います。
簡単に表すと『平均的ではないが知的障害でもない』ということです。
これらの内容から想像できることは彼らが
『自分は他の人とは何か違うのではないか?』『周囲からどのように見られているのだろう?』と
誰にも言えない悩みを抱えながら生活をしているのではないでしょうか。
また、彼らの中には学習困難であったり
対人関係(コミュニケーション)を苦手とする者もいると言われています。
このように目には見えない箇所が非行に繋がってしまい周囲から理解を得られないことで
心の叫び(SOS)が犯罪へと繋がってしまったと考えることも難しくありません。
彼らは、少年院の中で沢山の事を学び、沢山の経験をします。
そして、在院中には保護者と話す機会を与えられる者もいれば
話す機会が与えられない者もいます。
まだ、若干若い彼らからすると感謝を覚える者・寂しさを覚える者もいるのではないでしょうか。
しかし、出院後に社会に戻った時は孤独・不安・自由と呼ばれる負担があり
それらと闘っていかなければならないのです。
誰か一人でも彼らの事を理解し、正しい道を教えてあげられる人が増えることで
非行少年と呼ばれた彼らの心は救われるのではないかと思います。
弊社では、出所者・出院者を積極的に受け入れ
サポート企業様と共に更生へ繋がる機会を創っております。
更生保護に、ご協力いただける企業様・社会貢献をご検討されている方
ぜひ、弊社までお問い合わせください。
この度、佐賀少年刑務所スタディツアーに引き続き
福岡少年院スタディツアーにご尽力いただきましたコレワーク九州様
大変貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。
問い合わせ窓口 株式会社カオサポート博多
TEL 092-409-9990